時間が育む味





キズ、汚れなのかそれともその人の味、歩いてきた証なのか。
新品の美しさに戻すのでは無いんです。Goodエイジングを促し、革を育てる。

靴のお手入れをしない方に限って小さなキズ、すれや汚れを気にすることがあります。履いていく度に知らず知らずその汚れは増えていき、汚れを意識していたことは薄れ麻痺し、もうみっともないわとその靴を履かなくなる。

お手入れをしない靴は革が乾燥しきっているため乾いたスポンジの様にどんどん汚れを吸い込みます。奥まで染み込んだ汚れは落とせなくなり蓄積してゆきます。

Careにより革に水分と油分がしっかりと含んだ靴は常に潤っているため雨にも汚れも染み込みずらく、ロウ分が表面をコーティングしているため革を痛めません。
革は元々動物の肌です。
人の肌のように乳液を乗せれば潤い、無ければ乾燥しひび割れます。
Careしながら大切に履かれた靴はハツラツと生きてきたおじいちゃんの笑顔のようにキズだらけでシワだかけかもしれませんが、深く、ツヤがありなんとも言えない美しさが溢れています。

それは若さの美しさとは違う時間が育んだ美しさです。決してお金では買えない美しいものづくりが靴を育てることだと私は考えます。

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